
2009年 フランス パリ CNETh(フランス全国温泉療法施設開発評議会)/
AFRETH(フランス温泉療法研究協会)オフィスにて
AFRETH 科学審議会会長 Dr.ロック(ISMH/国際温泉気候物理医学会事務局長)を取材した時の写真。
左からドーボン氏、CNETh会長 ティエリー・デュボワ氏、Dr.ロック
フランスの温泉?
あまり聞いたことがないかもしれません。
フランスの温泉は、実は「ウツ病」などの不安症や、
「乳がん術後の心身のケア」、
「メタボリズム」や「変形膝関節症」などの治療を温泉地で実践しています。
基本的には医療で温泉療法として健康保険が適用されていますが、
最近では医療で行われる施術をベースとした信頼できる温泉スパとしても人気を集めています。
健康保険適用に関しては、既にSPALOHAS倶楽部の前身である「フランスの庭」より、
2006年から、既に多くの場で専門家の方々へご紹介して参りました。
フランスの「温泉」は日本の温泉とは随分違います。
日本には約3,200ヵ所も温泉地がありますが、フランスでは89ヵ所です。
多くの場合、各温泉地にテルメと呼ばれる温泉療法施設(以下テルメ)が1、2軒。
療養者が多い温泉地では、10軒以上もテルメがあるところもあります。
Contrexeville
フランスの温泉と健康保険:
今回は健康保険情報の更新をCNEThの代表で経済学者でもあるブービエ氏(上の写真)が、
教えて下さいました。
12の疾患に健康保険が適用されていますが、リウマチ 77.2%、呼吸器疾患8.3%、血管疾患3.4%、消化器官3.2%
保険適用を受けるには、医師の診断書と、
同じ温泉地で18日間温泉療法を受ける必要があります。
(写真:2013ウツ病などの温泉療法を実施するソージョン市テルメにて)
多くの場合、午前中のみテルメに滞在して、
主に温泉シャワーや温泉を蒸気化したもの等で
全身、または患部等を、
マッソ・キネ
(フランスでは日本の国家資格マッサージ師と理学療法士が一つになっています)が
丁寧に温泉シャワーでマッサージをしてくれます。
36度程に温泉を張ったバスタブにゆったりと浸かり、
マッソ・キネによる温泉シャワー・マッサージ、
施術台にうつ伏せ、仰向けになると、上方より温泉が雨のように全身を覆い、
「水」が皮膚に当たる音で頭は真っ白、身体も心も痛みを忘れる時間...
そこでマッソ・キネが全身ハンド・マッサージを丁寧におこなう
アフュージョン・マッサージや
蒸気化した温泉を患部(手首、下肢部、喉等)にあてたり
温度差と高低差のある温泉プールで運動をおこない適切な刺激を与えたり、
とにかく、心地よく身体も心もリラックスできて、
痛みの緩和や投薬減、睡眠の改善を実感する方が多いです。
具体的には、各温泉地の取材記事をご覧ください!
写真:ダックス市 アフュージョン・マッサージ
温泉療法医としても活躍されている早川信哉先生より取材を受け
早坂先生がガイドを務められるAll aboutでも紹介されています。
その他、日本温泉気候物理医学会学会誌、
観光経済新聞、Diet&Beauty誌、SPA&Treatment誌(休刊)、
Les nouvelles esthetique Spa誌、
他、多くのセミナー等でご紹介しています。
注:フランスの温泉療法と健康保険等に関する記載が必要な時は、
必ず(出典;CNETh/一般社団法人SPALOHAS俱楽部)と入れて下さい。