富山県庄川温泉郷
鳥越の宿 三楽園
SANRAKUEN
イタリアと日本の温泉が出会うとき
山深い飛騨と越中の境を飛び交う鳥たちが、その昔、翼を休めたという富山県庄川温泉郷。
そんな泉質にも恵まれた「鳥越の宿 三楽園」は、創業大正13年の老舗旅館で、
「鳥越の里の道しるべ」として、古くから多くの湯治客や観光客の疲れを癒してきました。
「鳥越の宿 三楽園」からは、切立つ山々が四季折々の表情をみせ、山水画の世界を漂うような庄川下り、
その扇状地に広がる日本一の規模を誇る景勝散居村、少し足を伸ばして世界遺産の五箇山、
宿から徒歩5分にある切立つ山の裾野を流れる庄川沿いの美しい遊歩道など、
半日はゆったり観光、半日は温泉にエステやファンゴで芯からほぐし、
夜は和の美が凝縮された器にデザートまでいただいて750Kcalの“お料理”。
ヨーロッパのSPAリゾ-ト並に、数日間滞在したい「和」のSPAが完成しました。
*この記事は2013年に鳥越の宿三楽園のご協力のもと、取材し記事等で紹介したものです。現在と多少異なる可能性があります。
宿 泊
Lodging
SANRAKUEN
鳥越の宿 三楽園
木立に囲まれた宿は、静寂さと開放感に溢れ、館内の至るところから緑深い山々と裾野を流れる庄川が一望できます。落着いた木目、適度に配された美術品が心地良い「和」の空間を醸し出し、懐かしささえ覚えます。「欧米化が進んできたなか、旅館には、古くから培われてきた日本のすばらしい文化が沢山詰まっています。」と語る主の言葉にも思わず納得させられました。
早くから女性客にも優しい宿を目指して“エステ”を取入れ、バランス良く低カロリ-の美味しくてボリュームのある“お料理”、そして“自然”との調和を心掛けています。
こちらの温泉は、皮膚を柔らかくし汚れを吸着してお肌がスベスベになるという白濁色の炭酸水素塩泉で古くから「美人の湯」として定評で、もう一つ赤色の炭酸鉄線も、婦人科系や皮膚疾患に効果があるとされていて「温泉+ファンゴ セラピー」「温泉+エステ」の相乗効果も期待できそうです。
ファンゴ セラピー
Therapy
THERAPY
ファンゴ セラピーで洗練された“湯治”を実現
選んだ色浴衣で温泉へ行くと、大きなガラス越しに広がる山々とテラスへ抜けらる開放感。
外の景色と温泉で疲れを癒したら、いよいよファンゴ セラピー体験です。
最初はカウンセリングから。その後はファンゴが背中の部分に厚く塗られたベッドに仰向け、関節を中心にほど良い固さのファンゴを塗ってもらい、首の周りまで覆われると、少し熱めのぬくもりが全身に行き渡り毛布で包まれること15-20分。その間、冷たいタオルを眼の上にあて、軽く頭のマッサ-ジまで。ファンゴとケアされる安心感に包まれます。
50度に加温された自家源泉を多孔質のファンゴの内部まで浸透する熟成には約3週間掛かります。初めは全てが未知の世界で、珪藻土やカオリンなどファンゴ(泥)の選択からはじまり、配合や熟成への最適温度や期間など、医師等期待を寄せる専門家のネットワークが生まれ、試行錯誤を重ねて、本場アバノへも視察に行ったそうです。
富山大学で2度に亘る検証も実施。
1回目は、血圧や心拍数の変化を計測しました。結果は、ほぼ変化がなく、ファンゴは手や足の関節を中心に塗布するので、全身浴と違い高齢者や虚弱体質の人へも身体の負担が少ない利点が分かりました。
2回目は、ファンゴをさら湯に浸けたものと、源泉に浸けたもので比較しました。
源泉に浸けたファンゴでは心拍数や血圧など然程変化しないのに対し、さら湯に浸けた方は、心拍数等が上がりました。舌下で深部体温も測り、1週間基礎体温が0,5度前後も高く保持する結果も得ています。温泉の効果と新陳代謝を促す温熱効果が期待できるわけです。
元々、皮膚を柔らかくし、汚れを吸着してお肌がスベスベになるという白濁色の炭酸水素塩泉が「美人の湯」として評判で、もう一つ赤色の炭酸鉄線も、婦人科系や皮膚疾患に効果があるとされ、温泉+エステの相乗効果も期待できそうです。
イタリアで最も有名な温泉地アバノでは、ファンゴ(泥)・パックが治療やウェルネスSPAの中核で、最も適した泥に源泉を掛け流し、藻類も加えて熟成させるのがアバノの特徴。使用されるファンゴは、全てパドバ大学薬理学部美容化学センタ-が、“質”を評価し認定書を発行しているとのことです。
周辺の観光
Sightseeing
SANRAKUEN
四季折々に美しい姿をみせてくれる庄川
三楽園から徒歩で川辺に行くと、整備された川沿いの遊歩道がありました。
道の反対側には和風のお店や水車が。
SANRAKUEN
四季折々に美しい姿をみせてくれる庄川
三楽園に滞在中、四季折々に美しい姿をみせてくれる庄川で川下りを体験しました。山も川も、どこまでも緑が続きます。かつては、木材を運ぶ手段として使われていたそうです。
SANRAKUEN
約1万戸の農家が点在する砺波平野の散居村
宿の支配人が、一番好きな場所を見せたいと、連れていってくださいました。それは散居村!
砺波平野に点在する約1万戸の農家は、屋敷林に囲まれて、冬の冷たい季節風や吹雪、春先の強い南風などから家を守ってくれているそうです。そして、その落ち葉や枝木などで毎日の炊事やお風呂を焚く大切な燃料でもあったそうです。
こちらの美しさは、姿だけでなく、そこに住む人たちの生活の知恵や文化を感じさせてくれるからかもしれません。
SANRAKUEN
世界遺産 五箇山
車で少しあしをのばして、世界遺産の五箇山へ
イタリアの温泉文化と日本の温泉文化、そして日本の伝統文化にも触れる、他にはない素敵な旅でした。
おすすめです。